11月誕生石トパーズとシトリンが持つ石の意味とおすすめ

トパーズの特徴と歴史

透明度が高く、発色の美しさを堪能できる「トパーズ(topaz)」。
和名は「黄玉（おうぎょく）」。
単に「トパーズ」という時には、和名の通りイエロー系の「トパーズ」を指します。

その他のカラーは、「ブルー・トパーズ」や「ピンク・トパーズ」と色名を冠します。

硬度は8。
一方向に劈開を有します。
おもな産出地はブラジル、ベトナム。

宝石の採掘がはじまったのは、3,500年前の古代エジプト時代にまで遡るとされています。

しかし、実際に採れていたのは「トパーズ」ではなく「ペリドット(peridot)」。
「トパーズ」は、もともと「ペリドット」を意味する言葉であったと伝えられています。
時を経て、それぞれ別種の宝石名が与えられ定着したのが現在です。

また、この島には「宝石で作られた島」という異名が。
地表には、ペリドットが混ざった岩石を見ることができます。
なお、サバルガード島におけるペリドットの採掘は、現在はほぼ停止状態にあるのだとか。

実際にはペリドットが採れるのに、トパーズの語源となった島。
少し混乱してしまいそうですが、青い宝石はサファイア、赤い宝石はルビーと呼ばれるなど、宝石の鑑別技術が確立されるまでは宝石の区別自体が曖昧だったことを考えると、理解は難しくはないですね。

• 【トパーズの石言葉と効果】

  トパーズの石言葉は「希望と友情」。
  創造性や感受性を高める効果があるとして信じられてきました。
  宝石トパーズの由来となった「トパゾス島」は、ギリシャ語で「探し求める」といった意味を持ちます。

  紀元前より宝石の採掘が行われていたこの島は、常に霧に包まれておりたどり着くことが困難だったのです。
  そんな苦労をしてたどり着いた島で採れる、得難い宝石を「トパーズ」と名付けたのです。

  難しい航海に欠かせない仲間との友情と、必ず島を探しあてるといった希望。
  トパーズの石言葉には、島を追い求める人々のロマンが秘められているのかもしれませんね。

• 【インペリアル・トパーズやロンドンブルー・トパーズなどのカラーと種類】

  トパーズといえば何色を思い浮かべるでしょうか。
  もっとも代表的なカラーは「ブルー」。
  浅瀬の海水のような淡いブルーのトパーズは、一般的に「ブルー・トパーズ」と呼ばれます。

  ブルーが濃いものは「ロンドンブルー・トパーズ」と称され、ブルー・トパーズよりも価値が高いとされています。

  このように「ブルー」のイメージが強いトパーズですが、実はトパーズには暖色系もあります。
  ピンクにオレンジ、レッドにブラウン。

  ブルー・トパーズの人気が高くなる以前、和名の由来が「黄玉」であることからもわかるように、トパーズといえばイエロー系のトパーズを指していました。

  レッドに近いオレンジ系のものは「インペリアル・トパーズ」と呼ばれ、トパーズのなかでもっとも価値が高い宝石。

  この「シェリーカラー」と呼ばれる特徴的なカラーは、ピンクと一括りにできないニュアンスカラーがとても魅力的です。

  

  カラーレスの「ホワイト・トパーズ」は、脇石としても活躍。
  メレサイズの「ホワイト・トパーズ」はダイヤモンドの輝きとは異なる、柔らかな輝きで中石の色味を引き立ててくれます。

  

シトリンの魅力

もうひとつの11月の誕生石「シトリン(citrine)」。
和名は「黄水晶（きずいしょう）」。
実は「アメジスト」や「スモーキー・クオーツ」の仲間であり、水晶の中でも黄色のものを「シトリン」と呼びます。

硬度は7。
日常生活で安心して使用できる十分な硬度を持ちます。
かつ劈開がないため、普段使いのジュエリーに最適。

おもな産出地はブラジル、ベトナム。

• 【シトリンの由来と効果】

  フランス語で「レモン」を意味する「citron」に由来するシトリン。
  かつてトパーズのイミテーションに使用されていた歴史があり、「ブラジリアン・トパーズ」と呼ばれていました。

  その華やかで明るい色味から「太陽を象徴する石」と信じられてきた宝石でもあります。
  持つ人に希望を与え、自信をもたらしてくれるパワーがあると、お守りのような感覚で身につけられることもあったとか。

• 【ブラジル産シトリンの特徴】

  黒みがなく、透明度の高いものが価値が高いとされているシトリン。
  ブラジルのミナスジェライス州で産出するシトリンが良品とされています。

  リオグランデ・ド・スル州で採れるシトリンは、オレンジとレッドが混ざり合った濃厚な色味が、ポルトガルのマデイラ島特産のシェリー酒に似ていることから「マデイラ・シトリン」と呼ばれ、より高く評価されます。

  同じ11月の誕生石であるトパーズも、インペリアル・トパーズと呼ばれるものは「シェリー酒」に喩えられるため、お酒が好きな方なら「どちらのシェリーカラーが好きかな？」という観点で選ぶのも楽しそうですよね。

トパーズジュエリーのおすすめアイテム

ペアシェイプのホワイト・トパーズをセッティングしたオーセンティックなネックレスは、ダイヤモンドのメレで取り巻くことでタイムレスなアイテムに。
柔和な印象のホワイト・トパーズと、正統派な輝きのダイヤモンド。
それぞれ異なるカラーレスの宝石の魅力を堪能できる、贅沢な逸品です。

カラーとデザインの選び方

11月の誕生石であるトパーズとシトリンは、透明度が高いものが良品。
その透明度と純粋な色味を楽しめるようセッティングされたジュエリーがおすすめです。

たとえばピアス。
宝石の裏側からも光が入るように、宝石の側面を地金で覆ったデザインなら、透明度も色味も存分に楽しむことができます。

• 【黄金色のシトリン】

  シトリンを選ぶ際には、黒みがないものを選んで。
  黄金色の色の濃いシトリンは価値が高いことで知られていますが、薄く色づいたオレンジのシトリンも可憐な印象。

  濃いシトリンにはK18YGを、薄いシトリンにはK10YGの地金がおすすめ。

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  【ブルー・トパーズとその魅力】

  アクアマリンと間違われるほどの澄んだブルーと、高い透明度が人気のブルー・トパーズ。
  実は天然のブルー・トパーズは非常に稀で、多くは熱処理や放射線処理が施されています。

  しかし、処理をされているからこそ色味が均一。
  ブレスレットやピアスなど、複数同じ大きさ・シェイプの宝石をセッティングするジュエリーにおいて、個体差が生じにくい点も魅力です。

  また、上質な色のアクアマリンは高価で市場にもあまり流出しませんが、ブルー・トパーズはその透明度の高さと目を引くブルーでありながらも、比較的入手しやすいといった特徴があります。

購入時の注意点

トパーズとシトリンは模造石が少ない宝石ではありますが、ガラスを着色して「天然」と偽っているのもあるため、購入時には注意が必要。

また「ミスティック・トパーズ」と呼ばれる虹色に輝くトパーズ。
フィルムで無色のトパーズをコーティングしているため、天然宝石と誤って購入しないように注意してくださいね。

• 【専門店と通販のメリット・デメリット】

  専門店で購入するメリットとして、実物を見て判断ができるという点があります。
  試着も可能なことに加え、写真では判断できない色や輝きも確認可能。

  特にジュエリーは肌に当てると印象が大きく変わることもあるアイテム。
  いまいち惹かれなかったネックレスを、店員が勧めるがまま着けてみたら意外としっくりきた！という経験もあるのではないでしょうか。

  自分の好み以外の、プロからみた「似合う」を知れるという点は、専門店で購入する大きなメリットといえるでしょう。

  デメリットは、専門店に行くための時間を確保する必要があるということ。
  特にジュエリーを購入する、となると装いも気になり、気軽に見に行けないと感じる方も多いのでは。

  通販のメリットは、365日24時間いつでもサイトを使用できるということ。
  また、気になっているお店が遠方であっても、現地に行かずに購入できるのです。
  購入したいアイテムが明確な場合は、最短ルートで手に入れられるのが嬉しいですよね。

  デメリットは、写真や商品説明という限られた情報で、購入を決定しないといけないということ。
  また、よく知らない通販サイトで偽物を摑まされた！というケースも珍しくないため、どこの通販サイトを利用するかはとても重要です。

  とはいえ、いずれも正しく使い分けることができればそれぞれメリットがあるため、デメリットに注意しながら専門店と通販の利用を行ってくださいね。

誕生日や特別な日のギフトに最適な理由

トパーズやシトリンが特別な日のギフトに最適な大きな理由は、やはり「誕生石」だから。
誕生石はパーソナルなものでありながらも、ジュエリーの選択肢としてベーシックなため、「似合う」が見つけやすい宝石です。

誕生石以外、たとえば希少な宝石をセッティングしたジュエリーも美しいのは間違いありません。
しかし、好みのデザインでなかったり、そもそもその宝石をセッティングしたジュエリーの取り扱いがなかったりと、選択肢が限られてしまいます。

その点、「誕生石ジュエリー」は多種多様なブランドから展開されており、リングやピアス・イヤリングにネックレスと、さまざまなアイテムから選ぶことができます。

生まれた月の宝石という特別感と選択肢の幅広さは、特別な日のジュエリーにこそふさわしい選択肢であるといえるでしょう。

また、ブルー・トパーズは結婚4周年記念の宝石、シトリンは結婚13周年記念の宝石に制定されているため、結婚記念日のギフトとしてもおすすめです。

• 【個別の石言葉とその意味】

  トパーズの石言葉は「希望と友情」。
  シトリンの石言葉は「友愛と希望」。

  どちらも友情（友愛）と希望という共通の石言葉を持つため、友人同士のペアジュエリーとして贈りあうのも良いですよね。

• 【喜ばれるプレゼントアイディア】

  友人へすでに誕生石ジュエリーを贈った経験があるという方には、石言葉にあやかって「これからの二人の友情に希望をもたらすアイテム」として、トパーズとシトリンを選ぶのも素敵ではないでしょうか。

  花言葉のように石言葉を贈る。
  長く身につけるジュエリーだからこそ、これからも関係が続く大切な友人へのプレゼントには特別な「意思」をしのばせてみては。

  

自分へのご褒美にぴったりのジュエリー

自分に贈る、自分のためのご褒美ジュエリー選びなら、「セミオーダー」はいかがでしょう。
誕生日の数字と誕生石、そして好みの貴金属で作られたネックレスは、あなただけのお守りジュエリーに。

シトリンなら、オレンジとのバランスが良いイエローゴールドを。
肌なじみを優先するなら、シトリンとピンクゴールドの組み合わせもありそうでなかった選択肢です。

オーダーの自由さと、考え抜かれた既製品のバランスの良さを兼ね備えたセミオーダー。
ご褒美ジュエリーを検討される際には、是非一度ご相談ください。

• 【毎日のアクセサリーとしての楽しみ方】

  日常生活に耐える硬度を持つトパーズとシトリン。
  ただし、トパーズに関しては一方向からの衝撃に弱いという特性があるため、日常的に使用する際にはぶつけたりといった衝撃を避けるようにしてくださいね。

  特に手元を彩るリングにセッティングされている際には要注意。
  ネックレスやピアス・イヤリングを選ぶか、リングであれば石の角が金属で覆われている覆輪留めを選びましょう。

  シトリンに関しては劈開がないものの、ぶつけても良いという訳ではないため、他の宝石同様丁寧に扱うように心がけてあげてくださいね。

• 【特別な日のためのジュエリーコレクション】

  パーティーや大切な人と過ごす記念日などの特別な日には、マルチカラーのジュエリーがおすすめ。
  リング一本でも華やかな印象になりますし、たくさんの色の宝石が入っていると他のジュエリーとのバランスも取りやすいためです。
  また、そのなかのひとつの宝石の色を拾って、ドレスや洋服の色コーディネートしてあげるだけでまとまりのあるコーディネートに。

  ブルー・トパーズとシトリン、アメジスト、アクアマリンにペリドット、ピンク・トルマリンをあしらったK10YGのリングは、宝石のシェイプも違う動きのある楽しいデザインです。